モバイルゲーム最適化の極意:Flying Gorillaで実践した10のテクニック
こんにちは、Flying Gorilla StudiosのテクニカルリードのChen Weiです。今回は、『Flying Gorilla』の開発...
こんにちは、Flying Gorilla StudiosのKazutaka Tottoriです。今日は、私たちの代表作『Flying Gorilla』が400万ダウンロードを達成するまでの道のりを振り返ってみたいと思います。
2013年、私はフィリピンで一人のプログラマーとして働いていました。仕事の合間に趣味でゲーム開発を始めたのがすべての始まりです。最初に作ったのは、単純な2Dのジャンプゲームでした。それが後に『Flying Gorilla』へと進化することになるとは、当時は想像もしていませんでした。
よく聞かれる質問です。「なぜゴリラが空を飛ぶの?」と。
実は、最初はもっと普通のキャラクターを考えていました。鳥とか、飛行機とか。でも、ある日息子が動物園でゴリラを見て「ゴリラが空を飛んだら面白いよね」と言ったんです。その瞬間、これだ!と思いました。
現実にはありえない組み合わせ。それが逆に記憶に残るゲームになると確信しました。
最初のバージョンは本当にシンプルでした。Unity の基本的な物理エンジンを使って、タップでジャンプするだけの仕組み。でも、そのシンプルさの中に「気持ちいい操作感」を実現するのが本当に大変でした。
これらのパラメーターを0.01単位で調整し続ける日々。家族に「また同じことやってる」と呆れられながらも、納得いくまで調整を重ねました。
インディー開発者にとって最大の壁は資金です。私も例外ではありませんでした。
最初の1年間の収益は、月に数ドル程度。それでも諦めませんでした。なぜなら、プレイしてくれた人からの「楽しい!」というフィードバックがあったから。
2016年、あるゲーム実況YouTuberが偶然『Flying Gorilla』を取り上げてくれました。その動画は100万回以上再生され、一気にダウンロード数が跳ね上がりました。
これが私に教えてくれたのは、良いゲームを作るだけでなく、それを知ってもらうための「運」と「タイミング」の重要性でした。
ダウンロード数が増えるにつれ、プレイヤーコミュニティが自然発生的に生まれました。
プレイヤーの皆さんが、私が想像もしなかった方法でゲームを楽しんでくれていることに感動しました。
2019年、ついに世界配信を決意しました。これまでは英語版のみでしたが、多言語対応は必須でした。
単に翻訳するだけでは不十分でした。各国の文化に合わせた調整が必要でした:
意外だったのは、中東地域での人気でした。特にサウジアラビアとUAEでのダウンロード数は予想を大きく上回りました。後で分かったのは、シンプルな操作性が、幅広い年齢層に受け入れられたということでした。
2023年、ついに累計400万ダウンロードを達成しました。一人で始めたプロジェクトが、世界中の人々に愛されるゲームになったことは、今でも信じられません。
この10年間で学んだことをまとめると:
現在、チームも4人に増え、新しいプロジェクトも進行中です。でも、忘れてはいけないのは「楽しいゲームを作る」という初心です。
次の目標は1000万ダウンロード。でも、数字以上に大切なのは、プレイヤーの皆さんに「また遊びたい」と思ってもらえるゲームを作り続けることです。
インディーゲーム開発は簡単ではありません。でも、だからこそやりがいがあります。もしあなたもゲーム開発に興味があるなら、ぜひ挑戦してみてください。
小さなアイデアから始めて、一歩ずつ前進する。それがいつか、誰かの心に残るゲームになるかもしれません。
Flying Gorillaのように、空を飛ぶゴリラのような「ありえない」アイデアが、世界を変えることもあるのです。
これからも、Flying Gorilla Studiosは挑戦し続けます。皆さんの応援が、私たちの翼です。
ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします!
Kazutaka Tottori
Founder, Flying Gorilla Studios
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